☆庭球部屋A☆
□罰ゲーム☆
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「さぁさぁ、渋ってないで!男でしょ?ケジメつけなきゃ♪」
不二にそう言われたんじゃ、海堂は首を縦に振るしかない。
しかも"男のケジメ"という言葉に弱かった。
「乾!覗き見禁止だかんね!!」
「む…」
極自然に海堂の後ろを歩いていた乾に菊丸が一言。
両腕を大石と河村に抱えられ、名残惜しそうに海堂を見送った。
「諦めろ、な?」
「少しの辛抱じゃない」
菊丸と不二が始めたゲームだ。
自分たちが口を挟めるはずがないと、三人は一度だけため息をついて座り込んだ。
その頃、隣の部屋では着々と海堂への罰ゲームが行われていた。
「へぇ、上手いもんだね」
「チィねぇ直伝だもんね♪」
二人があまりに楽しそうで…
いや、本音だと怖かったから、海堂は一言もイヤだと言えないでされるがまま。
「不二が持ってきた服って、薫ちゃんにピッタリだね」
「フフvvだって、海堂が罰ゲームになるって分かってたもの♪」
「!?」
海堂の声にならない悲鳴が、不二に届くはずがなかった…