☆庭球部屋A☆
□罰ゲーム☆
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罰ゲームが始まって約1時間。
河村は自宅から持ってきたゲームをして、大石はそれを観戦して。
恋人を取られた乾は、一人で黙々とデータをまとめていた。
無論、何のデータかは言うまでもない。
「おまたへ☆」
そんな三人の元に、ニヤニヤと笑いながら菊丸が現れて大石へと一直線に飛び付いた。
「おっと…なぁ英二、何をしてたんだ?」
「へへぇ、お楽しみだよん♪さぁさぁ不二、準備はOK?」
そんな菊丸の言葉に、ドアの向こうから不二が手を振って答える。
「それではショウタイム!!」
まるでファンファーレさえ鳴りそうなテンションで菊丸の掛け声が響いて、ドアがゆっくりと開く。
もちろん、乾は凄まじい速さでカメラを構えてポジションに着いた。
「「え…えぇ!?」」
大石は一瞬白い世界へと旅立ち、河村は隣に来た不二にさえ気づかないくらいに驚いて固まった。
乾は一人、データ通りだ、と…呟いたり呟かなかったり。
「あ、あの…もう着替えていいっスか?」
他の人の反応は置いといて、乾の視線に顔を歪めながら、海堂は同意を求めた。
しかし案の定、不二から許可は下りなかった。