☆庭球部屋B☆
□学校生活B
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戸惑うように一歩後退ると、口元を抑えて立ち尽くした。
そしてしばらくすると大きな深呼吸を一つ。
「岳…反則や、ソレ…///」
オレからの告白は相当珍しく、侑士は照れの収まらない顔をゆっくりと近付けてくる。
「俺の方が大好きやっちゅうねん、アホ」
さっきまでのカッコ良い侑士はドコへやら。
可愛い侑士が見れてオレは優越感に浸りながら、侑士の傍を離れようとしない女子達を見やった。
そして心の中で舌を突き出す。
侑士はオレにメロメロなんだぞって。
「どないしたん、岳人…突然可愛いこと言うて…」
「ん?」
すっかり満足したオレは机に突っ伏すと、ヤル気なく答えた。
駄目押しで侑士の心を鷲掴みするために。
「妬いた」
「…へ…?」
ポカンとした侑士の顔にクスクス笑って、目を閉じる。
その後すぐに慌ててオレを問い詰めてきた侑士は…
とりあえず無視でいっか。
流石に素直になりすぎて照れたぁ〜///
でも、侑士を好きなヤツ全員にザマぁ見ろって思ったから…
たまには良いかな、素直に妬いてみるのも。
それにしても…
あぁ、耳元で『ホンマ?ホンマ!?』って騒ぐ侑士、マジでウザいな。