☆庭球歌劇部屋☆

□最後は二人で…
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三日前、キメちゃんから連絡があった。
内容は『直也の誕生日パーティするから、夜の10時までに仕事終わらせて来ること!』だった。

なのに、肝心の主役が遅れてるんだから怒られても仕方ないけど…

「これで年貢増やされたら、誕生日じゃないよな…;;」

何でまだ冷え込む誕生日の夜に走ってるのか、なんて、今は考えるのよそう…


「草ちゃん…来てるんかな?」


現実逃避気味な俺の頭は、愛しい恋人の姿でいっぱいだった。



─ガラッ─

「遅れましたぁ〜!」

「遅いって!早く座って!飲物持って!!ビールでいい?」

「サンキュ、キメちゃん♪遅れてゴメンな?」

「もう…直也が遅れるから盛り上がってないよ」

「だからゴメンって…ιあれ?草ちゃんは??」

「草太なら撮影で遅れるって。ほら、ビール」

「ありがと、栄治さん」

なんや、草ちゃん来てへんのか…

「皆乾杯するよ〜♪せ〜の…」

「「「ハッピーバースディ直也!」」」

「サンキュ♪嬉しいわvv」

草ちゃん来てへんのは残念やけど、遅れて来るって言うてるし、皆が祝ってくれるの嬉しいから今は我慢我慢…


草ちゃん来たら、誕生日利用して沢山甘えよう♪
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