Treasures

2人を繋ぐ、赤い糸
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早く、早く、早く…

あなたの熱に包まれたいのに―…








2人を繋ぐ、赤い糸







「んっ…ふ、ぁ…」


ガクガクと震える足。手で懸命に口を抑えても、尚指の狭間から小さな喘声溢れ出てくる。

こんなことになってしまった理由は、昨日の夜にさかのぼる…―



*****



「コール、ロイヤル・ストレートフラッシュ」

「――っ?!」

「これで俺の5連勝勝ち。ラービ?約束は覚えてるよね?vV」

「うぅ〜…卑怯さっ!」

「卑怯?」

「本当はティキ強かったさ?!今まで俺が勝ってたのっていつも手加減してたからなんさね?!」



4対0で俺が圧勝してたのに、そこから大逆転なんて…絶対そうに決まってるさ!



「まぁ勝負は最後まで何が起こるか分かんないし?…あ、でも手加減してたわけじゃないんだよ?」

「?」

「人間、死ぬきになれば何でも出来るvV」



(それ、どっかで聞いたことある台詞さぁ…)

ってゆうことは…



「ティキ、俺になんかその…死にたいくらいして欲しいお願いごとがあるんさ?」



そう、この日俺は、ティキと罰ゲーム付きのポーカー勝負をしていた。なぜなら今回もティキに勝負で勝って新しいアジア古書を買って貰うため!
ルールは単に、負けた人が勝った人の言うことを何でも1日だけ聞くとゆう安直なルール。

結果、俺が負けてティキが勝った…今までティキを甘く見てたからなのか、本当のティキは強かったんさ。今まで俺が勝ってきたのは実力じゃなくて勝たせて貰ってただけで。


(な、なんか悲しいと思うのは気のせいさ…?)


だから、初めて今日この日にティキのお願いを聞くことになる。


(うぅ〜…何言われるんさろ?ドキドキする〜…)








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