Presents

Sweet Love
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トテトテトテ..



トテトテトテ..






放課後の体育館、今日は使って活動するクラブがないため聞こえるのはグランドから聞こえる声だけ。
一人でひたすら箒を片手に体育館を走り回るラビ。





「ふぁ〜…やっぱり体育館は広いさぁ…終わるかな?」






そしてひたすら一人で体育館の中を走り回るラビだった。






********



「おっ…終わったさぁ……」




床掃除が終わったのは少し日が傾いた頃。
体育館の真ん中で大の字になっていたラビはむくりと体をおこした。





「よっし!あとはボール達を片付けるだけさぁ!」





ボールが入ったカートを押しながら倉庫がある外へ出た。





「(てか何で体育館の倉庫が離れた外にあるんさ?)」





一人で悶々と考えながらふと上を見上げると目に入ったのが西側一階の校舎。
ちょうどここから見える一室にはまだ灯りがついていた。

ラビがよく知っている部屋――。





「(ティキまだいるんさ…?何してるんだろ…)」





ふと頭をよぎったのは恋人の姿。
恋人といっても相手はこの学校の保険医で自分は生徒。
もちろん周りには秘密の関係。


するとその保健室の部屋の灯りが消えた






「(あっ…恋人置いて帰るなんてヒドイさ!さっさとこんな仕事終わらせるもんね!)」






自分もティキのことを置いてアレンと遊びに行こうとしてたのはさておき――。
ラビは倉庫に向かってカートを押した。






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