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星に願いを
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8月10日――。


今日は俺の年に一度の誕生日。









星に願いを


「ラビ―――っ!」

「ん?」




学校までの通学路を歩いているおと、後ろから名前を呼ばれて振り返る。
すると声の主であるアレン・ウォーカーが手を振りながらこちらに走ってきた。




「ハァハァ…よかった…追いついた…おはようございますラビvV」

「おはようさアレンvV――どうしたんさ?そんなに走って…」

「いえ、ラビが歩いているのが見えたから一緒に行こうかと」

「そっか、なら一緒に行くさ!」





*****





ガラガラ..




「あらラビにアレンくん!おはようvV」

「おはようさぁ〜」

「おはようございますリナリー」




教室に入るとまっさきに挨拶してくれたのはリナリー。

え?
何で8月に学校に来たかって?
今日は登校日で1,2年合同の補修授業があるんさ。
俺は別に受けなくても大丈夫なんだけど…――。




「ホント…せっかくの夏休みなのに何で授業なんか…」

「そうよね…暑いのに」

「俺が一番最悪さぁ?せっかくの誕生日なのに…」

「いけないっ!そうだったね!」

「プレゼントありますよラビ!」

「ホントさ!?」




するとアレンから手渡されたのは大きな袋、
リナリーからは四角い箱。




「開けていいさ?」

「えぇvV」

「是非開けてください!」





ガサガサ..





アレンから貰った袋のリボンを解いて中身を出してみると、中から兎の人形が出てきた。




「兎の…人形?」

「はい!もうラビにそっくりで買っちゃいました!ほらこの目なんて似てるでしょう?!」

「ははっ…ありがとさアレン」




とりあえず苦笑いで返し、今度はリナリーがくれた箱を開けてみる。
すると中はオレンジの香りのアロマキャンドルだった。




「使ってねラビvV」

「わぁ!ありがとさリナリー!」




そうこうしている内にチャイムが鳴り、コムイ先生が入ってくる。
すると横の席であるユウが俺の机にコトッと何かの箱を置いた。




「……?」

「受け取れバカ兎」

「…――ありがとさユウ!」




ちなみに中身は、日本で使う『湯のみ』というコップ…ユウらしいさ。





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