「ラビ―――っ!」
「ん?」
学校までの通学路を歩いているおと、後ろから名前を呼ばれて振り返る。
すると声の主であるアレン・ウォーカーが手を振りながらこちらに走ってきた。
「ハァハァ…よかった…追いついた…おはようございますラビvV」
「おはようさアレンvV――どうしたんさ?そんなに走って…」
「いえ、ラビが歩いているのが見えたから一緒に行こうかと」
「そっか、なら一緒に行くさ!」
*****
ガラガラ..
「あらラビにアレンくん!おはようvV」
「おはようさぁ〜」
「おはようございますリナリー」
教室に入るとまっさきに挨拶してくれたのはリナリー。
え?
何で8月に学校に来たかって?
今日は登校日で1,2年合同の補修授業があるんさ。
俺は別に受けなくても大丈夫なんだけど…――。
「ホント…せっかくの夏休みなのに何で授業なんか…」
「そうよね…暑いのに」
「俺が一番最悪さぁ?せっかくの誕生日なのに…」
「いけないっ!そうだったね!」
「プレゼントありますよラビ!」
「ホントさ!?」
するとアレンから手渡されたのは大きな袋、
リナリーからは四角い箱。
「開けていいさ?」
「えぇvV」
「是非開けてください!」
ガサガサ..
アレンから貰った袋のリボンを解いて中身を出してみると、中から兎の人形が出てきた。
「兎の…人形?」
「はい!もうラビにそっくりで買っちゃいました!ほらこの目なんて似てるでしょう?!」
「ははっ…ありがとさアレン」
とりあえず苦笑いで返し、今度はリナリーがくれた箱を開けてみる。
すると中はオレンジの香りのアロマキャンドルだった。
「使ってねラビvV」
「わぁ!ありがとさリナリー!」
そうこうしている内にチャイムが鳴り、コムイ先生が入ってくる。
すると横の席であるユウが俺の机にコトッと何かの箱を置いた。
「……?」
「受け取れバカ兎」
「…――ありがとさユウ!」
ちなみに中身は、日本で使う『湯のみ』というコップ…ユウらしいさ。
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