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星に願いを
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そして午前中で補習授業も終わり、アレン達と別れると俺は急いである所に向かった。




「ティキ…まだ保健室いるよね」





そう、来なくてもいい補習授業に来たのは大切な恋人であるティキに会うため…――。

それに今日は俺の誕生日…――。

きっと『おめでとう』って言ってくれるさ…!





そう思うと保健室に向かう足取りが自然と速くなる。

早く会いたいさ…っ!





*****





ガラガラ..





「ティキ、いるさっ?!」




保健室の扉を勢いよく開けて中へ入ると、イスがクルリとこちらを向いた。




「こんにちわ、ラビ。走ってきたの?」

「ティキ…っ!」




そう言ってティキが大きく広げた腕の中にm俺は飛び込んだ。
すると暖かくて大きな腕が、俺を優しく抱きしめてくれた。




「ラビ、今日の補習授業来てたんだ?」

「うん…でも授業なんかどうでもいいさ!ティキに会いにきたの…」

「そっかvV嬉しいよ?」




しばらくして離れると、俺はティキと向かい合わせに座ってニコニコと笑顔を向ける。
するとティキはクスッと笑って、俺の頬に優しく撫でてくれた。




「どうしたの、今日はかなりご機嫌だね?」

「ふふっ…今日は何日さぁ?」

「え?今日は…8月10日だね」

「正解さぁ〜vV」

「うん…それがどうしたの?」

「え?何言ってんさティキ!今日は何の日か知ってるさ?」

「……えっと」




何故か顔をしかめて考え始めたティキ。

それを不思議に思いながらも、『ティキのことだから俺のこと焦らしてるんさ!』と思いながらティキの言葉を待った。





誕生日おめでとう…と、そう言ってくれると信じて。





「えっと…ごめん、今日何かあったっけ?」

「え…?」





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