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白い結晶の贈り物
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カチッカチッカチッ..





時計の音が室内に響き渡る

風の音も聞こえてくる

そして自分の寝息

それ以外には何も聞こえない




「ラビ……?」

「んぅ〜……」




誰かに呼ばれる声がする

それによく知っている声……これは夢の中?




「ラビ?寝顔も可愛いけど起きてよ」

「ん〜…?」

「ねぇったら…せっかくのクリスマスに会いにきたのに、このままだと襲っちゃうよ?兎さんvV」

「ん…もう少しぃ……ってうわぁぁぁあぁあ?!」




いきなり腹部に感じたヒヤリとした感覚に、眠っていた脳を叩き起こした。
パッチリと開いた瞳に映ったのは、ヒラヒラと手を振りながら笑顔を向けているティキ。




「てぃっティキ?!何してんさ!」

「何って…ラビが可愛い顔してるからさ?悪戯したくなっちゃってさ?」

「何可愛く言ってんさ馬鹿!人の寝込みを襲うなぁぁぁ!」

「いたっ…痛いよラビι」




ポカポカとティキを叩くラビに苦笑するティキ…――。
しばらくすると、その手を簡単に静止されてグイッと顔が近づく。




「そろそろいいかな?兎さんvV」

「うぅ〜…なっ何なんさ?こんな時間に…まだ4時さ」

「今日はクリスマスだろ?俺達の日でしょーがvV」

「俺達の日って…何言って――わっ!」

「まぁいいからいいからvV」




いきなり自分の体がフワリと浮いたので慌ててティキの首にしがみつく。
ラビを抱き上げたティキは『行くよ?』といって、夜明けに近づいてきてる空に向かって飛び上がった。






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