Presents

Chocolate kiss
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数時間後..



「うぅ…。。何でこうなるんさぁ〜」






あたりにはチョコの甘い香りが漂い、調理器具はキッチンの上に散らばっている…――。

そしてラビ本人はというと、ピンクのエプロン共々に顔や手はチョコ塗れになっていた。





「この本の通りに作ってるのに〜;」





床にしゃがみ込んで本をペラペラと捲るラビ。
ラビが作ろうとしてたのはバレンタイン定番であるトリュフ…。
甘いものはあまり得意ではないティキのためにビターチョコを用いたもの。

だが今キッチンの上に転がっているのはトリュフとは程遠く、角ばっていて何とも言えない形…――。




「こんな不細工なチョコはあげらんないさぁ…」




ちょんとチョコをつまんでみる…――。
形は不格好だが味は――?
そう思って1つ口に含んでみると――。




「ゴフッ!苦っ…、これ苦すぎさっ!」




甘いものは苦手だからということを重視しすぎたのか、ビターを通りこして只の苦い塊と化していたチョコ。
再び床に座り込むラビは足を抱え込んで俯いた。





「こんなんじゃ間に合わないさぁ…」








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