江戸のとある茶屋
巡回途中に休憩として入ったのは
真選組副長である土方十四郎と一番隊隊長である沖田総悟
「んだと?マヨを馬鹿にすんな」
「そんなこと言ってませんぜ?俺が馬鹿にしてんのは生涯土方さんだけでさぁ」
「おいっ!」
特製「土方スペシャル」と称している丼をガツガツと食っている傍ら、沖田は蕎麦をズズズッと食べていた
「ねぇねvV 今日はバレンタインよぉ?前にオープンした甘味処に行こうよぉvV」
「そうだな、行くか」
「きゃーんvV早く早くぅ♪」
そういって横を通ったのは
腕を組んでいちゃいちゃとしているカップル
「どうした?総悟」
「いや、そういえば今日はバレンタインだなって思いやして」
「あぁ?バレンタイン?くだらねぇ」
「…そうですねィ」
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茶屋で昼食をすました後
巡回を終わらせて屯所に向かっていた
「近藤さん、姉御んとこに行ったんですかねィ?」
「さぁな、行ったところでまた泣いて帰ってくるだろ」
「ぷっ…想像つきまさァ」
「まったく、たかだかチョコが欲しいがために行くか?」
「近藤さんですからねィ」
他愛もない話をしながら華やかな江戸の通りを歩いて行く
通りの並びを歩いていると目に映るのは
大きな字で書かれてある「バレンタインデーチョコ」という看板
ピンクの色がやけに使われていて
その周りにはたくさんの女たちが群がっていた
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