Presents
□Almas Gmeas
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「とにかく!少年に何もされてないんだね?そうだよね?!」
「だーっ何もされてないさ!てかはーなーせーさーっ!」
「ならよかった♪」
ティキにあれやこれやと質問攻めにされてかつ、今抱きしめられている。
とりあえず一息つき、ティキの胸を手で少し押して顔を上げた。
「で?どうしたんさ?」
「あっそうそう♪今日はホワイトデーなんだろ?」
「そうさね」
「だから来たんだよ!はいっラビ!バレンタインのお返し!」
何を出すのかと少し期待したが、ティキはバッと両手を広げてニコニコ笑っているだけ。
待っても何かを出そうとする気配はない…――。
「―――で?」
「ん?だからはいっ!ラビ!」
「だから何がしたいんさ」
「プレゼント!早く受け取ってよラビ♪」
「……ちゃんと文を構成しろさ、全然わかんねぇよ」
「あれ?そう?ホワイトデーのプレゼントだよ―――俺が♪」
「――は?」
そういいながら再びラビをぎゅっと抱きしめてくるティキ。
ラビは今ティキが言った言葉を何度も頭で復唱したが―――やはりそういう意味なのだろうか…――。
「―――なに、俺へのホワイトデーのお返しってティキなの?」
「うん!さぁ何でも言って!俺頑張るから!」
「一体何を頑張るんさ…」
「え〜?……―――まぁ色々と♪」
「ちょっと待て、今の間はなんさ?」
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「あっそれ終わったらこの本をあっちに運んでさー」
「ちょっちょっとラビ…っ!そろそろ腰が…っ」
「次はこの本さー」
「鬼っ!」
ソファの上に座ってのんびりしているラビ。
その視線の先には先程から前を行ったり来たりしているティキ…手には分厚い本を重ねて持っている。
「ホワイトデーのお返しはティキなんだろ?」
「うっそうだけど…」
「なら頑張るさ♪」
「Σラビ〜!俺はもっと別の意味で――」
「えっ他の部屋も掃除したいさ?」
「滅相もない」
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