Presents

Almas Gmeas
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「とにかく!少年に何もされてないんだね?そうだよね?!」

「だーっ何もされてないさ!てかはーなーせーさーっ!」

「ならよかった♪」





ティキにあれやこれやと質問攻めにされてかつ、今抱きしめられている。
とりあえず一息つき、ティキの胸を手で少し押して顔を上げた。




「で?どうしたんさ?」

「あっそうそう♪今日はホワイトデーなんだろ?」

「そうさね」

「だから来たんだよ!はいっラビ!バレンタインのお返し!」




何を出すのかと少し期待したが、ティキはバッと両手を広げてニコニコ笑っているだけ。

待っても何かを出そうとする気配はない…――。





「―――で?」

「ん?だからはいっ!ラビ!」

「だから何がしたいんさ」

「プレゼント!早く受け取ってよラビ♪」

「……ちゃんと文を構成しろさ、全然わかんねぇよ」

「あれ?そう?ホワイトデーのプレゼントだよ―――俺が♪

「――は?」




そういいながら再びラビをぎゅっと抱きしめてくるティキ。

ラビは今ティキが言った言葉を何度も頭で復唱したが―――やはりそういう意味なのだろうか…――。





「―――なに、俺へのホワイトデーのお返しってティキなの?」

「うん!さぁ何でも言って!俺頑張るから!」

「一体何を頑張るんさ…」

「え〜?……―――まぁ色々と♪

ちょっと待て、今の間はなんさ?










************



「あっそれ終わったらこの本をあっちに運んでさー」

「ちょっちょっとラビ…っ!そろそろ腰が…っ」

「次はこの本さー」

「鬼っ!」





ソファの上に座ってのんびりしているラビ。

その視線の先には先程から前を行ったり来たりしているティキ…手には分厚い本を重ねて持っている。





「ホワイトデーのお返しはティキなんだろ?」

「うっそうだけど…」

「なら頑張るさ♪」

「Σラビ〜!俺はもっと別の意味で――」

「えっ他の部屋も掃除したいさ?」

滅相もない







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