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七色の小瓶
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「はぁ、何だか疲れやした」

「お前今日何もしてねぇよな?ってか朝の巡回サボったよな?」

「あっ、ちゃんと行ってきたんですかぃ?偉いでさぁ土方さん」

「お前もだからな?お前もだったんだからな?!」

「御苦労様ー」





総悟のやつ、結局朝の稽古をサボりやがった..
確かにこいつの剣の腕は認めるが、サボりは副長として見逃すわけにはいかない
仮にもこいつは一番隊の隊長なんだから





「とにかく総悟、午後の巡回はちゃんと行ってこいよ?」

「わかってますぜ?……それより土方さん」

「何だよ…」

「…腹減ったでさぁ」

「は?何か食えばいいだろ、ちょうどもう昼だしな」

「そうじゃなくて……甘いもんとか食いたくねぇですかぃ?例えば…飴とか」

「あ?別に…てか持ってねぇし、俺が持ってるわけねぇだろ」

「……そうですねぃ」





いきなり何を言い出すと思いきや、すぐに口を噤んだ総悟
何だか…いや、多分気のせいだとは思うんだが―――


少し悲しそうな顔をしたのが
一瞬見えたような気がした――。







「おい総――」

「…いってきやすよ?巡回」

「おっおぅ…」

「サボるなよ土方コノヤロー」

「お前が言うな!」





気のせいだったのか、いつものように毒舌を吐きながら屯所を出て行った総悟

それを見送りながらも
俺は自分の仕事のために自室へ向かった







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