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おかえりのキス
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「――よしっこれで完成さ!」




目の前に並べられた食事を見て一息ついた頃
壁に掛けられた時計を見てみると針が20時を少し過ぎた頃。





「もうすぐ帰ってくるさ♪」





もうすぐティキが…――
旦那様が帰ってくる時間――。













おかえりのキス


「んと――ご飯よし、お風呂よし、スリッパよし…」





玄関のところで紙を見ながら指を折ってチェックをするラビ。
ところで今ラビが一生懸命見てる紙..
先日リナリーに会った時に渡されたもの。

リナリー命名『旦那様お迎えチェック表』
初めてこれを使うラビは入念にチェックをしていく…――。





「えっと後は―――俺?」





最後のところに※で何か書いてある。
そこには『仕上げはラビ自身!身だしなみを整えて旦那様をお出迎えvV』と書いてあった。





「身だしなみ…――っ!」




パッと紙を置くと、急いで洗面所に走る。
ティキが買ってきたピンクのエプロンを整え、おろしてある髪を丁寧に手櫛で梳く。

最後に頬パチパチと叩いて再び玄関に戻る。




ピーンポーン..




「あっ帰ってきたさ――っ!」





鳴り響いたチャイムに跳びはねたがそれをどうにか抑え、慌てて扉を開けて笑顔で迎えた。




「ティキ…っ!」

「ただいま―――ラビ」






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