「んと――ご飯よし、お風呂よし、スリッパよし…」
玄関のところで紙を見ながら指を折ってチェックをするラビ。
ところで今ラビが一生懸命見てる紙..
先日リナリーに会った時に渡されたもの。
リナリー命名『旦那様お迎えチェック表』
初めてこれを使うラビは入念にチェックをしていく…――。
「えっと後は―――俺?」
最後のところに※で何か書いてある。
そこには『仕上げはラビ自身!身だしなみを整えて旦那様をお出迎えvV』と書いてあった。
「身だしなみ…――っ!」
パッと紙を置くと、急いで洗面所に走る。
ティキが買ってきたピンクのエプロンを整え、おろしてある髪を丁寧に手櫛で梳く。
最後に頬パチパチと叩いて再び玄関に戻る。
ピーンポーン..
「あっ帰ってきたさ――っ!」
鳴り響いたチャイムに跳びはねたがそれをどうにか抑え、慌てて扉を開けて笑顔で迎えた。
「ティキ…っ!」
「ただいま―――ラビ」
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