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□小さな手から贈り物
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「おおートシ!誕生日おめでとう!」
「ありがとよ、近藤さん」
5月5日――今日は真選組副長、土方十四郎の誕生日。
小さな手から贈り物
「誕生日…ねぇ」
今日は年に一度の誕生日。
朝、すれ違う隊士から口々に祝いの言葉を言われた。
山崎はプレゼントまでくれた。
〜回想〜
「あっ副長!お誕生日おめでとうございます!」
「あぁ…」
朝から片付けたい書類があったので早起きすると、もうすでに起きていた山崎に会った。
あれに会うや否や、踵をかえして部屋へ走って行った山崎はダンボールを持って再び戻ってきた。
「これ!大したもんじゃないんですけど!」
「なんだ?これ」
「えへへ、実は昨日お客様感謝デーだったんですよ!だから値段もお手頃――マヨネーズ箱買いです!」
「?!」
手渡されたダンボールはなかなかの重さで、中を見てみてると山崎の言う通りマヨネーズが綺麗に収められていた。
「これからは当分これで食い繋いでくださいね!」と言って行ってしまった山崎
〜回想終了〜
「(あいつの誕生日にはミントンを買ってやるか…)」
今日の朝食、さっそく山崎から貰ったマヨで早々とすますとある部屋に向かっていた。
時間が過ぎてるというのに起きて来ないあいつの部屋―――。
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