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甘いプレゼント
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「(今日は6月…9日……)」





雲雀はいつものように応接室で書類の整理をしながらふとカレンダーに目を向けた。

何故か腹が立ってくる。
今日は6月9日なのだ。




あいつの―――生まれた日…。










甘いプレゼント



「―――まぁ、僕には関係ない」




いつどこであいつが産まれただなんて知ったことではない。
寧ろ産まれてこないべきだよあんな変態。
きっと母親(ていうかいるの?)のお腹の中の段階でどこかのネジが取れたんだろうね、きっと。

でなきゃあんなモノ(変態)が産まれるわけがない。





「………」





ギッと座っていた椅子が音をたてた。
立ち上がって軽く背伸びをする。

窓を開けようと窓際に行くと…。






「クフフvVやっと気付いてくれましたvV」

「―――いけない、仕事のやり過ぎかな?目がイカれてしまったようだ」

「ヤリ過ぎだなんて…まだまだですよ?雲雀くん…僕らはまだまだ若いんですから♪」

じゃあ今すぐその短い人生終わらせてやる

「あっ!痛っ痛いです雲雀くん!指がっ僕のキュートな指が窓に隙間に挟まって――っ!」





どうやら僕の目がイカれたわけではないらしい。

でもこの状況を説明するとイカれたことにして欲しい。
窓を開けようと窓際に近づいたら、窓の淵に8本の指が見える。
おかしな話だ、ここ3階なのに。

しかもその指は力加わっているから白っぽくなってるし、かつプルプル震えている。
そして下を覗いてみると奴がいたわけで。
どうやらこいつ、窓の淵に指8本で全体重を支えてへばりついていたらしい。





「あなたバカでしょ」

「雲雀くんバカなら自身がありますが?」

「(無視)一体いつからそこにいたわけ?」

「そうですねー…ここに辿り着いたのがきょうのお昼頃でしょうか?昨日からいたんですがなかなかいいところがなくてvV」

昨日の夜から僕の学校徘徊してたわけ?(睨)






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