Presents

甘いプレゼント
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「(ふぅ……終わった…)」





ようやく書類の整理が終わった。
全部の資料に目を通せたし予算もミスなく計算し終えた…これで当分屋上でゆっくり昼寝もできそうだ。






「………雲雀くん」

「ん?極細ポッキー食べ終わった?

「いえ、1本だけ…雲雀くんにあげます」

「………」






本当に極細ポッキー1箱で大人しかった。

僕の予想では途中何か仕掛けてくると思ったからそこでかみ殺してジ・エンドにしようと思ってたのに…。。
だから「『いいよ』って言うまでそこに座ってたらいいものあげるよ」って言ったものの何も考えてなかったんだけど。






「雲雀くん…?」

「………」

「……?」

「…………いいよ」

「っ♪」

「ちょっ…?!」






一向に骸が動かないから冗談で『いいよ』って言ったらいきなり立ち上がって抱き付いてきた。

まぁ放置してたのもあるから抵抗しないでいると、骸はそれが嬉しいのかぎゅうぎゅう僕の体を抱き締めた。






「はぁ…やっぱり雲雀くんは抱き心地が最高です♪」

「ねぇ…ポッキー」

「あっ食べますか?どうぞvV」

「………」

「?……――んぐっ?!」

「食べないでよ?」






僕が雲雀くんの抱き心地の良さに和んでいると、「…ポッキー」と呟いた雲雀くん。
僕が取っておいたポッキーが欲しくなったのかと差し出すと、雲雀くんは逆にそれを僕の口に突っ込んできて―――。

そしてそれをジッと見つめる雲雀くん。






「ひはりふんっ?(雲雀くん…?)」

「ジッとしててよ…バカ」

「!」

「ん……」






ポリッ…ポリッ…ポリッ…。





僕が咥えているのと、反対側から雲雀くんがポッキーを少しづつ食べていく。
まさかの行動に情けながらも硬直して動けない僕ですが……。

徐々に近づいてくる彼の綺麗な顔が――。






7センチ…




5センチ…




3センチ…




2センチ…




1センチ…







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