Tyki×Lavi
□永遠という名の誓い
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「で、今日は何しにきたんさ?」
「何って…ラビを襲いn「帰れさ学無し」――冗談だって、これだよこれ」
「?」
そういうとティキが手渡してきたのは一冊の分厚い本。
大分前のものなのだろう、時代の古さを感じる。
文字はイタリア語で書かれていて、ページをペラペラ捲っているとティキがぎゅっと腕に力を入れて抱きしめてきた。
「ねぇねぇラビ、本に気が向くのもいいけど俺のことほっとかないでよ?」
「あっごめんさ?―――っていうかこれどうしたんさ」
「これ?何か最近になって千年公が自分の部屋大掃除し始めてさ。そん時にポンポン物が宙を飛び交う中、これが俺の頭にふってきたわけ」
「へっへぇ…そうなんさι」
「ラビが欲しがるかな?って思って」
その時の伯爵低の様子が目に浮かぶ。
伯爵の部屋は何だか本だらけで散らかってそうだし、いざ掃除をし始めたらいらない物をポンポン外に放り投げていきそう。。
それに巻き込まれたティキ、かつ頭にふってきたのは俺が興味ありそうな本だったわけで……わざわざ持ってきてくれたんだ。
「ねぇ、それどんな本?気に入った?」
「んー…見た感じイタリアの本で古書っていうか物語みたいな?俺は普段あまりこういうのは読まないんだけど―――」
「えぇ〜!せっかく喜ぶと思ったんだけどなぁ…」
「心配せんでもちゃんと読むさ?せっかくくれたんだし」
「マジで?やった♪」
ラビの言葉にすっかり気分が良くなったティキは、ぎゅうぎゅうとラビの体を抱きしめる。
それに何も言わず、ラビは貰った本をペラペラと読み始めた。
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