「――ってとりあえず連れて来たけど…このまま館に戻っていいのか?俺…」
「きゃー!お空飛んでるさぁー!」
「
ぶふっ!(流血、本日2度目)」
1人考えてると、腕に抱いてる仔ラビは空を飛んでいることに「きゃっきゃっvV」とはしゃいでいた。
本日2度目の流血をなんとか手の甲で拭うと、ニコッと笑みを浮かべてラビを見る。
ラビもくりっとした翡翠の瞳をティキへと向けた。
「(ヤバイ可愛い)えーっとラビ?これから俺の屋敷に行くんだけど…いいか?」
「チキのお家?」
「(耐えろティキ・ミック!)そっそうだよ?おもちゃとかお菓子とかいっぱいあるから」
「おもちゃ!お菓子!行くさぁー!」
「了解しました♪」
やはり子供、おもちゃとお菓子という言葉に反応して眼をキラキラさせている。
ってかおもちゃとかあるよな?
ロードとか双子が持ってそうだし……お菓子はスキンから拝借しよう。
問題は伯爵だな。。
「チキ!早くっ早くさぁー!」
「ん?あーはいはい、ちょっと急ぐからしっかり掴まってろよ?」
「びゅ〜ん☆(ノ^ω^)ノ」
「Σぶはっ!(ちょっ可愛すぎ//)」
*****
〜伯爵低〜
「はい、着いたよ?」
「わぁ〜!おっきなお家さぁー!」
「(さてどうしよう…。やっぱりこっそり入ろうかな?伯爵もそうだけどロードや双子もラビに関してはうるさいからな。。)」
「あー!ウサギとティッキーだぁ!おかえりぃ♪」
「ん?あぁただいま」
「――あれ〜?ウサギが小さくなってる〜?」
「そうなんだよ…俺ビックリしちゃった」
「キャハハ♪でも小さいウサギも可愛いねぇ♪」
「だろ?!もう仔ラビ最高―――って何してんのロード」
「あっやっと気づいた♪」
「すいません、今気づきました。――こらこらロード、ラビ離して?」
「え〜?」
「お姉ちゃっ…苦しいさぁ〜…」
もう考える必要はなくなったな、さっそく見つかってしまった。
慌てて視線を移すとラビはすっぽりロードの腕のなか。
もぞもぞと腕のなかで動くラビをロードから解放してやる。
くそっロードのやつ…。
俺だってまだラビをぎゅってしてないのに。
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