Dino*Mukuro×Hibari
□舞い降りた天使
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「恭弥ぁぁぁぁぁ!」
バンッ!と勢いよく開けられた扉から飛び出してきたのはディーノ。
恭弥の名前を叫びながらこちらに向かってくる。
「ちょっとアナタ!これどういうことなの!?」
「恭弥!一体何があったんだ!」
「「この子供は何!?」」
「ワオ」
「ん〜」
*****
そしてかくかくしかじか..。
どうやらお互いに朝起きてみると隣で寝ていたという。
そして何とも言えないのが…――。
「ほらっ!こいつ恭弥にそっくりだろ!?」
「ワオ」
グイッと差し出された子供。
恭弥の口癖を何事もなく口ずさみながら、ふにゃふにゃ笑っている。
「似てるけど…だから何「恭弥が生んだんだろ!いつから身ごもってたんだYO!」あなたバカ?それ古いから、しかもいつ誰が何を身ごもったって?殴」
「いってぇ!」
「ワオ」
とりあえずディーノを殴ると、今度は恭弥がズイッと金髪の子供をディーノに差し出す。
「それを言うならあなた!これ一体どういうこと?」
「おっホントだ…こいつ俺にそっくりだな…俺ってば無痛分娩?」
「噛み殺すよ?殴」
*****
端っこで殴られた頭を抱え込んでるディーノはさておき、恭弥はジッと子供2人を見つめた。
「ホントそっくりだね…」
「ワオ」
「う〜あ〜」
しかし、まずありえないことだという事は明確だ。
ランボの10年バズーカの影響ではなさそうだし…。
「ってて…とりあえずどうする?恭弥…放っておく訳にもいかねぇだろ?」
「だったらどうする訳?まさか育てるって?」
「え〜!……駄目?」
「………」
ハァと溜め息をつく恭弥の膝にのってくるのはチビ雲雀。
下から上目遣いでジッと見つめられる。
何となくそっと頭を撫でてみると、目を閉じてうっとりしている。
それを見るとフッと自然に笑みが零れた。
「おっ恭弥…すっかりそいつのママンだなvV」
「はっ!?ママン!?」
「ん?だってそうだろ?俺と恭弥の位置的にvV」
「………」
こうして、ディーノと恭弥による二人の子供の育児生活?が始まった…――。
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