リクエストのおはなし

□小悪魔なキス。
1ページ/4ページ

「山本〜!」
「獄寺!?」

ポスン。

獄寺がよろけながら俺の膝の上に腰をおろす。
「山本の匂いがするぅ〜」
俺の胸に頭を傾けスリスリと懐く。
「獄寺君?」
「へへへ・・・十代目ぇ〜」
「酔っ払いだな・・・隼人は。」
ツナと保健のおっさんが俺の腕の中の獄寺を覗き込む。
俺達は花見と称して並盛公園で宴会をしていた。
おっさんに薦められ獄寺がお酒を飲んでしまったのが今から30分前。
最初は豪快に飲んでいた獄寺がお酒にのまれてしまった訳で・・・
「後は山本・・・お前が面倒見ろよ。」
「え・・・」
小僧に言われクタリと寄り掛かる獄寺を俺は膝に抱き宴会は続く。
「山本・・・」
「ん?」
獄寺は、ほんのり頬が赤く染まり・・・チラチラ見える白い首筋に俺の理性はグルグル。
「やぁまもと。」
ニッコリ笑い獄寺が再びポトリと頭を俺の胸におとす。
頼むよ〜獄寺〜俺達最後にしたのって・・・一週間前だよ?毎日獄寺に発情している俺には危険過ぎる。
とは言え・・・腕の中の獄寺を離したくはないし・・・
「この手・・・」
獄寺が俺の手をとり自分の頬に持って行く。
「野球ばかりでゴツゴツしているこの手・・・」
頬に手をあて次は反対の手の指のまたをゆっくりつっつき手を絡める。
「1番好きな時知ってる?」
「何?」
「俺を抱いている時だよ。」
「ごっ獄寺!?」
酔っ払いの話は聞き流せって親父に言われた事があるけど・・・

これは聞き捨てならない。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ