短いおはなし

□裏メロウ・メロウ
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「やま…もとぉ」

目の前で獄寺さんが恥ずかしそうに俯いてる。
今、獄寺さんはエプロンしか身に付けていない。つまり、裸エプロン(…!)
まさに男の夢、を学校のアイドルの獄寺さんがしてることに、すっごく興奮した。





メロウ・メロウ





「…っあ…恥ずかし、から…」

そう言って恥ずかしそうにエプロンの裾を引っ張る獄寺さんがめちゃくちゃ可愛い。

「大丈夫だから…」

華奢な肩を掴んでゆっくり後ろを向かせ、いつの間にか現われていたキッチンのシンクに寄り掛からせた。
後ろから見るとホント無防備で。綺麗な白い背中に、小ぶりで柔らかそうなお尻が丸見えだ。
白い肌にピンク色のエプロンがよく似合ってる。エプロンもレースがいっぱい付いていて、なんだか獄寺さん天使みたい。
しばらくの間獄寺さんの魅力にポーっとしていると、俺の視線が恥ずかしいのか腰をくねらした。

「やまもとぉ…」

「ん、何?」

うなじにキスをしながら尋ねると、獄寺さんは焦れたように言った。

「あ……もう、触って…っ」

彼女の一言で俺の理性はぶっ飛んだ。





「横から乳首、見えちゃってるよ」

そう言って布越しにキュッと摘むと甘い声が漏れる。
豊満な胸を揉むと、柔らかいのに弾力があって、すごく気持ちいい。

「あ…んっ、ゃあ…」

獄寺さんの声もますます甘くなって、俺の下半身をモロに刺激する。
我慢出来なくてエプロンの裾から秘部に手を伸ばすと、そこは既にトロトロに濡れていた。

「どうしたの?もうここグチョグチョじゃん」

「そ、そんなこと…」

「こんなに濡れてたら俺の指、簡単に入っちゃいそ」

蜜壺に指を這わせるとクチュっといやらしい音がする。ゆっくり指を射れていくと、獄寺さんはゾクゾクと背筋を震わせた。

「あっ、あっ、あっ」

いやらしく収縮するソコは、あったかくて俺の指をきゅっと締め付ける。
挿し入れを繰り返すと身体を支えていられないのかシンクを掴む手が震える。
快感に震える獄寺さんが可愛くて指を早くすると綺麗な背中がピンと弧をかいた。

「山本っ、もう…もう…っ」

「イッていいよ」

「ぃやぁっ、だめぇ……ああぁんっ」

蜜壺の上にある小さな突起を摘むと獄寺さんは一際強く俺の指を締め付けてイッてしまった。
力が抜けた身体を支え、トロトロに溶けた蜜壺に俺の肉棒をあてがう。
焦点を失ってぼんやりと惚けた獄寺さんに囁きかける。

「入れるよ?」

「――ん…来てぇ」

妖艶に微笑む獄寺さんの色気にあてられて、俺は一息に獄寺さんを貫い…た……?



「……あれ?」

ジリジリジリッと部屋に響く音に目を開くと、そこはいつもの俺の部屋だった。

「ご、獄寺さんは!?」

慌てて左右を見回しても部屋の中には俺以外誰もいない。

「そ、そんなあぁ」

夢落ちかよー!!
ガクッと肩を落として俺は頭を抱える。
そりゃあそうだ。獄寺さんとは単なる俺の片思いなんだから。学校のアイドルが俺の為に裸エプロンになってくれる筈がない。

「…あーあ、朝から災難だよ」

しかもあんな濃厚な夢を見たせいか、何故か全身が疲労しているし朝立ちしているしで最悪だ。

なかなか起きてこない俺を見兼ねて下から俺を呼ぶ声がした。生憎だがそれに応える元気も今はない。
何も言わない俺に焦れたのか、バタバタと階段を上がってくる音。

「武ーっ!!」

バンッとドアが開くと、そこには何故か獄寺さんがいた。
しかも裸エプロンではないが普通のエプロン姿で、手にはおたまを持っている。

「いつまで寝てる気だよ!遅刻すんぞ!?」

俺があんぐりと口を大きく開けて呆然としていると、俺の下半身をちらりと見た獄寺さんがニヤリと笑った。
四つんばいでベッドに乗り上げ、俺を見て口元を引き上げる。


彼女の存在は、学校のアイドルとも、夢の中の淫らな願望とも、違う。



「口でヌいて差し上げましょうか、旦那サマ?」





嗚呼、一体どれが、現実だ?






メロウ・メロウ
 

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