短いおはなし
□お兄さんと(俺の)恋人 1
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「漢我流ってメスだったのかよ…」
ブツブツと不機嫌そうに呟く獄寺に、山本は言った。
「どうした?ずいぶん不満そうだなー」
「だってよ。サポート役の女って、なんか女房みたいじゃねーか」
気に食わないと唇を尖らせる獄寺に、了平は笑った。
「妬いてくれてるのだな、タコヘッド」
「バッ…妬いてなんかねー!!」
頬を真っ赤に染めてキャンキャン騒ぐ獄寺は、誰の目から見ても可愛いらしい。
了平が優しい目で獄寺の相手をしているのを見ながら、山本は朗らかに笑った。
「ハハッ、…妬けるのな」
お兄さんと(俺の)恋人
「獄寺…今夜はお仕置きなのな」
「な、なんで?!(てか怖っ!)」