短いおはなし

□メイド生活。
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小僧のはからいで、我が家にメイドさんがやってきた。

名前は獄寺隼人。
プレゼントの箱の下に、プロフィールが書いた紙が入ってたのな。


箱から出した時は、縄を解いた途端暴れだして「シャマルの裏切り者ー!」だの「じゅうだいめー!」だの叫んじゃって大変だったけど、今はおとなしくベッドに横になっている。

「……オイ、」

銀色の髪と翡翠の瞳がチャームポイントの、おしとやかで可愛くて、俺の命令に従順なメイドさんだ。

「オイ!聞いてんのかよ!」

「だーかーら、俺の名前はオイじゃないってば。山本武!わかる?やまもとたけし!俺の希望としては『たけしぃ』って可愛く呼んで欲しいところだけど…」

「うるせー!テメェこの手を離せェェ!!」

そう言って再びメイドさんは暴れだした。さっきは腕を縛ってベッドに押し倒したとたん静かになったのに、この様子を見るとどうやら逆効果だったみたいだ。

「んなことされたら誰だって驚いて黙るわ!」

「ほら、こんな夜中に騒いだら近所迷惑だろ?」

「だからっていきなり縛るヤツがあるか!」


――…しかも何で上に乗っかってくるんだよ?!!


押し倒した身体を俺がさらに密着させると、隼人はジタバタと抵抗しだした。

「離せぇぇ!」

「えー、だって離したら隼人逃げそうだし」

「当たり前だ!誰が好き好んでこんなとこに…!」

「じゃあヤダよ。だって隼人、ちょう俺のタイプだもん」

せっかくもらったプレゼントなのに、手離すわけないじゃん。

そう言って隼人の首筋に顔を埋めると、隼人は「ヒィッ!」と身体を強張らせた。

「い、いやだああ!」

「すっげぇ可愛いー…」

これが俺のモンだなんて信じられない。

可愛くて美人で、しかもちょー巨乳。


本当に、今日は最高の誕生日だ。


恍悦に浸りながらそっと目の前の身体に触れると、小さな身体がビクッと跳ね上がった。

「や、やぁっ…」

怯えたみたいにぎゅっと目ぇつぶっちゃって、ブルブル震えてんのな。

「……やだ……やめ……」

「逃がさない」

恰好の獲物を前にして、みすみす逃すヤツがどこにいるっていうんだ。


メイド服の上からでもわかる華奢な腰をなぞりながら、ゆっくり、ゆっくりと手を上に迫り上げていく。

いよいよ豊満で、やわらかそうな胸に手を伸ばそうとした瞬間……


バンッと大きな音がして部屋のドアが開き、


「山本っ!!」


慌てた様子でツナが飛び込んできた――。




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