精神公演義第1巻(旧)

□第1話
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ところ変わってここは芝那国芝那市、小太陽の近くにある大きな橋の下の河川敷。

若白髪の青年が縦横2メートル四方程の手作りのダンボール製空間ですやすやと昼寝をしている。そこを、慌ただしくさっきのおちびさんがやってきて彼をたたき起こした。

ミズナ「ヘンタイだ霧くん!起きてちょ!」

若白髪「誰が変態だ!?大変だろ!何があった?」

ミズナ「小太陽に敵現る!瑠璃原国の小池って奴!今すぐ加勢に来てちょ!」

若白髪「誰だ小池て。強いのか?」

ミズナ「あっちじゃちったァ噂になってるってこの間言ったろーが!目立つ得物こそ持ってないけどもタッパ190ぐれーでジャージ着用じゃて!」

若白髪「見た感じ格闘派ってわけか。こいつぁ潰しがいがあるな。よっしゃ、んじゃあちょっくら暴れてこようか、なあミッさん!」

ようやく若白髪は重い腰を上げた。

この男、名は霧崎テツキといい、この物語の主人公である。先日17歳になったばかりではあるものの、芝那国で活動する武闘師団『デリ』を統べる総長である。
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