Child Play!:連載中

□5歳×16歳
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4月1日



「…ちょっと待て。何の冗談だ?こりゃ…」


何気ないいつもの朝…を迎えた筈だった。
トレミー内で目を覚ましたロックオンは、ベッドに座ったまま違和感のある自分の手足をマジマジと見つめた。

明らかに小さい。
そして違和感のある声。


どうみても『子供』の手足、そして声だとしか言いようがなかった。


「…どうなってんだ?こりゃ…」


ふと横にあった窓を見れば、そこに映った己の姿に愕然とする。

いつかアルバムで見た姿…記憶が正しければ年の頃は5、6歳だろうか。

サイズの合っていた筈のシャツもブカブカで、ベッドから降りれば穿いていたズボンはストンとずり落ち…。


「……マジかよ…」


ガックリとうなだれていると、背後でドアの開く音と同時にハロの音声が聞こえてきた。

ズボンを諦めてダブダブのシャツ一枚になったロックオンは、室内に入ってきたハロの声に顔を上げる。


「…ハロ」


自らの高い子供の声に違和感を感じながら、ロックオンはハロに声を掛けた。

しかし声も容姿も変わってしまったロックオンを認識しきれないのか、ハロは『コドモ、コドモ』とひたすら繰り返す。

「俺だよ、ハロ。ロックオン・ストラトスだ」

『ロックオン、照合、網膜照合一致。ロックオン、確認』


どうにか『ロックオン・ストラトス』だと言う事を認められホッと胸を撫で下ろすロックオン。

しかし。

この一大事を一刻も早くトレミーのクルーに知らせようと判断したらしいハロは、

『ロックオン、ロックオン、緊急事態発生、ハロ、報告!』

と言いながら部屋を出て行ってしまった。

「…ちょ…ハロッ!…まだ心の準備が!ぅ…わ…ッ…!?」


耳に届いた声に慌ててハロを止めようと追いかけるが、急激な身体の変化のせいもあり足がもつれてしまい、ロックオンはビタンッ!!と顔から勢い良く床に突っ込む。

通常24歳である自分がこの程度で泣くはずも無いのだが、子供の体と言うものは無駄に涙腺が弱いのかもしれない。

何やら痛熱い何かが体の内側から沸き起こり、目の内側に込み上げてきたものに気付くと必死でそれを抑え込む。
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