文(OO:白刹那)

□時には昼メロのように?
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時には昼メロのように
act.3

被害者:ロックオン・ストラトス
巻き添え:ラッセ・アイオン



トレミー内、待機室

PM16:26



「演技力を試すのに一番厄介なのは、やはりティエリア・アーデだろうな…」


アレルヤの迫真の演技力を(…正確には刹那の勘違いなのだが)目の当たりにした刹那はコンテナ内の待機室に来ていた。

そこからエクシアを見つめながら、刹那は大きな溜息を吐き出す。


ティエリアは仲間とはいえ、お世辞にも仲が良いとは言えない相手で相性が悪い…。
どうクリアすべきかと悩んでいると、待機室のドアが開いた。


「…刹那?」


エクシアを見つめたまま刹那が一人考え込んでいると、ふと声を掛けられて振り返る。

ラッセ・アイオンだ。


「…ラッセ」


「随分と難しい顔をしてるな…どうした?」


ロックオンより一つ上の青年は、出逢った当時から人付き合いが苦手な刹那に対して付かず離れずの距離を保ってくれている。

刹那にとっては数少ない話相手だ。


「いや…大したことじゃ無いんだが…」


窓に手を触れて口ごもる刹那をラッセは不思議そうに伺い見るが、特に追求はせずに自分も整備中のガンダムに視線を移した。




一瞬の沈黙の後、刹那は遠慮がちに口を開き。


「上手く表情が作れないんだ。ミッション中に軍人相手バレたから演技力の練習しているんだが…」


「表情…?」


刹那の言葉にラッセはチラリと視線を移すが、腕を組むと「表情か…」と刹那同様に真剣に考えを巡らせ始める。






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