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□大好きなあなたと大好きな食べ物を
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私の好物、かき氷が食べたいからこんな作戦を実行してみました..
「暑い。無理。やってられない」
私が駄々をこねれば目の前の彼――暑苦しいほどの長い髪をしたジャックは苦笑して私の方を振り向いた。
いつだってジャックは暑そうだから見てるこっちも無駄に暑くなる。
「さっきかき氷を食べたばかりだろうに…」
「でも暑いの!その服が!髪の毛が!」
「えっ、そこなの!?」
驚くジャックに私は半眼になって反論する。
「この間グレンのところに遊びに行った時、ロッティは涼しそうな格好だったのにー」
「彼女は彼女で暑そうだったけど…」
「少なくともあなたよか涼しそうだったよ?ほら、背中とか開いてたし」
うーんと反論につまって呻くジャックに私はにこっと笑いかける。
実はここが話の目的だったりして。
「っつー訳で、外行こう!街に行って、かき氷食べよう!」
ジャックが暑そうだから――そう理由をつけて。