アリスと世界

□8/1〜the last
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「…さて、説明して欲しいのですが。」

私の前で白兎男が耳を細かくピクピクと動かしている。

「嫌だなぁ、ペーターさんってば。
アリスが困っているじゃあないか。」

私の前で爽やかな顔でニコニコしながら剣に手をかけている。
この光景に慣れてしまった私は、常識人としてどうなのだろう。

「それはこちらの台詞です。
早くその汚らしい手を退けなさい!」
「それは出来ないな。それに、俺の手は汚らしくないよ。」
「何処がですか!
…アリス、そんな男放って置いて……アリス?」
「ほら、ペーターさんが怖いから黙っちゃったじゃないか。」
「そんなこと無いです!無いに決まっています!……」

「私は、常識のある人間だった方、だと思うんだけどなぁ…」

ぽつり、と呟いて私はその場を後にした。




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