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□プロポーズ
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ご注意
この小説は「プ●ポーズ大作戦」を豪巧にしたものです。
豪→れい
巧→けんぞう
となっています。
大丈夫だという方のみお読み下さい。




言ってはいけない。
苦しめてしまう。
頭では分かってる。
でも、気付いたら身体が勝手に動いてた。

「俺と、結婚しろよ」

歩き出した豪を後ろから抱き締め、耳元で囁く。
言っても仕方ないと分かってる。
でも、このまま離れていく後ろ姿を黙って見ていられなかった。
抱き締めている腕に力を込める。
身体という境界線を越えて俺の気持ちが豪に伝わればいいのに。
溢れるほどお前を思っているんだから。

「…巧は、何も分かっとらんよ。」

豪が優しくし俺の腕をほどく。
そのまま振り返らずに歩いていった。
豪の一言が俺の身体に響く。
俺はお前の何を分かってないんだろう。
俺の中はこんなにもお前のことだけなのに、まだ分からないことがあるのか。
教えてくれよ、豪。


END

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