龍の道
□プロローグ
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〜ピッコロの舌打ち〜
一年前、孫の兄と名乗ったサイヤ人を倒した時から、オレ達は来たるべき戦いに備えて修行を重ねてきた。
もちろん、敵を想定してのトレーニングもあったわけだが……
なぜ、ガキがいる?
悟飯との組手でこのサイズの相手は慣れている。
いや、そういう問題ではない!
他の二人のサイヤ人の気はとんでもないものだ。
しかも殺意に満ちている…
人を殺すのが日常であり、破壊のために力を求める者特有の気配。
しかし、あのガキの気は清烈な川を思わせた。
本当にサイヤ人かと思わせるほど、真っ直ぐな気を纏っていた。