REBORN

□君との歴史を辿って 泣いて
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始まりはまるで

ロミオとジュリエット


敵対するファミリー同士


だけど君は幼くて

僕らはすぐに打ち解けた




ある日 年上の君に出会って

うっかり瞳も心も奪われて


でもそんな君に逢えるのは

奇跡に近い一瞬だけ


僕らは立場だけでなく

時空にまで遮られた




時間を飛び越すんじゃなくて

だんだん大人になってく君

必要とされなくなるのかなって

なんだか少し、寂しく思う




大切な君の誕生日

大切な君を傷つけた


守りたいと思いながら

馬鹿な期待も抱いてた




離れて暮らす君のこと

思いながら時が経つ


連絡を取らないのは

君のためより自分のためで

ダメな弱さを自覚する




再会を決意するまでに

7年の月日が経っていた


赦されるとは思ってないけど

強く逞しく成長した君へ

離れてから7回目に贈る

身勝手な誕生日プレゼント




月の夜に現れた君

見た目も声も話し方も

いつか見たあの大人の姿


『ボンゴレ』という呼び方に

君の戸惑い感じるけど

敬語を使うこの距離が

きっと僕らには必要なんだ






だけど素直に伝えるよ

ホントはずっと逢いたかった


たぶん10年以上も昔から

君のこと待ち焦がれてたんだ




君との歴史を辿って 泣いて


君といられるこの幸せ


深く深く実感する




だからどうか 神様

僕らを見守っていて下さい




この関係が罪だとしても


彼と離れるぐらいなら





地獄に堕ちても構わない






 

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