禁書CP3
□最高の笑顔を
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30000HIT記念パーティーにはたくさんの人が招かれていた。
炎の魔術師、ステイル=マグヌスもその1人だ。
ステイルは1人、壁際で不機嫌な顔をして、ジュースを飲んでいた。
視線の先には大勢の人々。
その中心人物に注がれていた。
「30000HITおめでとうにゃー!」
土御門が乾杯というようにコップを持ち上げた。
「だから、何の30000HITなんだよ!どのサイトの事言ってんだ!」
当麻が叫ぶ。
「そんな細かい事を気にしてたら、料理の争奪戦に負けちゃうよ、とうま!」
インデックスがナイフとフォークを構えて、目を輝かせている。
「なんだよ、その争奪戦って!誰も奪わないから、インデックス1人で思いっきり食べてなさい!」
「わー!」
インデックスが当麻の言葉を受け、料理へと突進した。
「あの・・・料理の前におてふきを・・・。」
五和がおそるおそる当麻へと白いおてふきを渡そうとするが、
「そこ!料理の前に踊るわよ!」
御坂の怒鳴り声に邪魔された。
「駄目です。とミサカはお姉様の前に立ちはだかります。あの人と踊るのは私です。とミサカはお姉様に、一歩も譲らないと目で訴えます。」
「じゃあ、ミサカが踊るー!ってミサカはミサカは子供特有の空気の読まなさを発揮して、あの人に飛びついてみたりー!!」
「どわっ!」
当麻は打ち止めに抱きつかれて、よろめいた。
その当麻の腕を誰かが掴む。
「何やってんだァ?テメェーらは。」
一方通行だった。
「さ、サンキュー。」
倒れそうだった当麻は一方通行に素直に礼を言った。
「カミやん!なんや分からへんけど、おめでたやー!」
そこへ青髪ピアスが突撃してきた。
「うわっ!」
「キャーってミサカはミサカは奇襲に悲鳴を上げるー!」
「なンで俺まで巻き込まれなきゃいけねェーンだよ!」