禁書CP3

□ある日の一場面
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「イッテ〜、いいじゃねーか!身長ぐらい!2メートルあるんだからよ!」

「よくない!」

「なんでだよ!」

「・・・し、身長ぐらいしか僕が君に勝てるところがないじゃないか・・・。」


言ってしまって恥ずかしくなったのか、ステイルは当麻から目を逸らしてしまった。
ほんのりとその顔が赤い。


「は?ステイルは俺よりカッコイイし、可愛いじゃねーか。」


何を言うんだと、当麻は当たり前のようにそう言う。


「カッコイイのは君のほうだろう?」


ステイルも同じような調子で言い返す。


「いや、俺がシスターさん達に囲まれた時のステイルの登場シーンとかカッコよすぎだろ?」

「君だって、オリアナを倒した時、とってもカッコよかったじゃないか。」

「そん時はお前がいたから勝てたんだし。」

「でも、止めを刺したのは君だろ?」

「だー!とにかく、ステイルのほうがカッコイイの!」


言い合いに焦れてきたのか、当麻は怒鳴る。


「俺はステイルのカッコよさに惚れたんだからな!」

「っ!!」


当麻の言葉にステイルの顔が一気に朱に染まった。


「え・・・あ・・・。」


そして、自分は何と言えばいいのか分からず、戸惑い始めてしまった。


「しかも、そうやって俺の言葉にいちいち反応してくれるところが可愛いしさ〜v」


当麻はそう言って、ふたたびステイルに抱きついた。


「は、離れたまえ!」

「いいじゃんか!さっきは大人しく抱きつかれててくれたのによ!」

「うるさい!」


ステイルと当麻はバタバタとイチャ・・・暴れだした。


「・・・スフィンクス、一緒に散歩しよっか?」


インデックスがおもむろに立ち上がり、スフィンクスを抱え込んだ。
ニャ〜、と同意するようにスフィンクスは頷く。


「今日はどこに行くのがいいかな〜?」


インデックスは玄関に向かい、外に出た。
そして、中から聞こえる声をバタンッと扉で遮った。


「今日もいい天気だね!」

「ニャー!」






「て、あれ?インデックスは?」


当麻たちがインデックスがいない事に気づいたのは30分後であった。
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