禁書CP3
□Magic of holy night
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携帯のかけ方をインデックスに教えた後、4人は2組に分かれた。
「さて、とりあえず商店街を探すか?」
当麻は駈け出しながら、ステイルに訊いた。
「そうだね。魔術師も結界へ魔力を送りやすい場所にいた方が都合がいいだろうしね。」
ステイルもその隣を走りながら答える。
「・・・なぁ、ステイル。」
「なんだい?」
「無茶すんなよ。」
その当麻の言葉にステイルは立ち止った。
当麻もそれに気づき、立ち止まる。
「・・・それは君に言いたい言葉だよ。君の方が無茶ばかりしている。」
ステイルは当麻を睨みつけた。
「その身体は君だけのものじゃない。」
「・・・だな。ステイルのものでもあるもんな!」
「違う!」
見当外れの事を当麻は言ってしまったようで、怒鳴られてしまった。
「違わねーじゃん。俺はステイルのものだぜ?」
「だから、そう言う意味で違うと言ったわけじゃなくて・・・。」
「で、ステイルは俺のものなv」
そう言ったら、ステイルにため息をつかれてしまった。
「僕の事じゃなくて、インデックスの事を言いたいんだ。君は自分がどれだけ彼女に好かれているのか分かっていないのかい?」
「なんとなくは分かってるって。」
自分が人を、ステイルを好きになって初めて、それに気がついた。
ステイルへと向けている自分の好意が、インデックスが自分に向けてくれている好意とほとんど同じ種類のものだったのだ。
最初は戸惑った。
どうすればいいのか、まったく分からなかった。
しかし、インデックスはボケッとしていても、聡いところがある。
当麻の気持ちにインデックスは気づいていたようだった。