禁書CP3

□君は何を観たい?
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ようやく誰もいなくなり、静かになった。
やれやれと思えたのも束の間・・・。


「一方通行!」


垣根に会ってしまった。


「お、そうだ。知ってるか?あの生物兵器の新作がやってるらしいぜ。見に行かねえ?」


垣根は一方通行がペアのチケットを持っていることなど知らないようだった。


「一方通行も好きだって言ってただろ。」

「・・・行く。」

「お、よっしゃ。」


垣根は微笑み、歩きだした。


「・・・ちょうど、こンなのがあるぜェ?」


一方通行が隣に並び、チケットを見せると、垣根は驚き、すぐに笑顔になった。


「ラッキー。でも、どうしたんだよ、これ。」

「知りあいに貰った。」

「へえ。まあ、なにはともあれ、早く行こうぜ。」

「・・・オウ。」


垣根が不意に一方通行の手を握る。
振り払おうと思ったが、一方通行はそうしなかった。
今日ぐらい良いかと、思ったから。
自分が観たいと思えた映画に誘ってくれた彼だから。


「今度はどれだけゾンビに食われるんだろうなあ。」

「あのグロイ描写がいいよなァ。」

「ゾンビを主人公が撃つとこ、痺れねえ?」

「あァ、切り裂くシーンが俺は好きだねェ。」












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