禁書CP3
□Magic of holy night
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3章 feint
「で、術式ってのは、どんなのなんだ?」
話を聞いた当麻は気合を入れなおし、インデックスに尋ねた。
「形の事を聞いているのかな?だったら、この術式は紙の形をしてるよ。その紙を最低3枚利用して、使いたい範囲の周りに結界を張るの。」
「紙か・・・。ステイルのルーンみたいなものか?」
当麻はチラリとステイルを見る。
知っての通り、ステイルはラミネートカードにルーン文字を書いたものを使用している。
今回の魔術師も同様なのだろうか?
「ステイルのよりも複雑に記号や文字が書かれたものだよ。でも、一見したら、ポスターにしか見えないかも。」
インデックスはそこらへんの店を見た。
そこには宣伝のポスターが貼られている。
ポスターなど、ここには溢れている。
「くそっ!ポスターなんて、そこらじゅうにあるじゃねーか。どうやって探せないいんだよ!」
酷な現実に行き当たり、当麻は怒鳴り、そこにポスターを殴る。
ポスターにはなんの変化もなかった。
「いや、少しは範囲が限られる。結界は範囲が広ければ広いほど、術者に負担がかかるものだ。それに、この術式は生命力を魔力に変えるという繊細な作業だ。術者は常に結界に魔力を使わなきゃいけないだろうね。」
ステイルの言葉に当麻は矛盾を見つけた。
「魔力を使って、魔力を集めてるのか?それって、効率悪くないか?」
「結界に使う魔力がごくわずかなのか、得られる魔力が膨大なのか、そのどちらかだからだろうね。どちらにしても、魔力を節約するに越したことはないだろう?だから、思ったよりも結界の範囲は狭いと思うよ。」
「ってことは、狭い範囲で効率良く魔術が集められる場所・・・人が多くいる場所だな。」
当麻は自分達が走ってきた方へと身体を向けた。
その方角には今クリスマスフェア真っ最中の商店街がある。