禁書CP3
□君からのメール
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今日はステイルと出かける約束をしていた。
なので、昨日の夜から当麻はウキウキと準備をしていたのだが・・・。
『着信 From ステイル=マグヌス』
今まさに待ち合わせの場所へと向かおうと家を出ようとした、その時。
ステイルからメールが来た。
『恋人と出かけなくてはいけなくなった。』
素っ気ない文面でそれだけ。
しかし、その一文の中にはさまざまな情報が含まれていた。
「ノォォォォォォー!」
当麻は悲痛な叫び声をあげて、床に崩れ落ちた。
「そんな・・・そんな・・・。」
崩れ落ちたまま当麻はブツブツと呟き、涙を流す。
見かねたインデックスが当麻の背中をポンッと叩き、慰めた。
「大丈夫。当麻にはシスターさんもツンデレも巫女さんもいるんだから、大丈夫かも。」
「イン、デックスー。」
「うん、私もいるかも。」
インデックスは聖母のような、もとい、振られた兄を慰めるような妹のような、笑みで頷いた。
頷いた拍子に目に入ったのか、インデックスが不意に携帯を注視した。
「て・・・てんぷファイル、あり・・・?」
インデックスにはその漢字は難しかったのか、片言で読んでいた。
「ん?添付ファイル?」
当麻は首を傾げつつ、床に放ってしまっていた携帯を拾い上げる。
携帯を操作し、添付ファイルを見てみる。
それは、待ち受けサイズの画像だった。
「・・・これって、ルーン文字か?」
当麻は見た事あるような、無いような文字を見て、首を傾げる。
「これは通話魔術の一種だね。これと同じルーンを持っている人にこっちの会話が聞こえるっていうね。」
さすがインデックス。
すぐにどんな魔術が見破り、すらすらと効力を話してくれた。
「へ?それって・・・。」