禁書CP3
□新米サンタのクリスマス前夜
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お風呂から上がり、就寝の挨拶をしようと、神裂がインデックスの部屋訪れると、思わず苦笑してしまった。
「インデックス、そろそろ寝た方がいいのでは・・・?」
枕を抱きしめ、寝ないように、寝ないように頑張っているインデックスを見て、神裂は優しく声をかける。
「ダメ、かも・・・!今年こそ、は、サンタさんを、見るの!」
余程眠いのか、インデックスの言葉は途切れ途切れになってしまっていた。
「しかし、寝ないと身体に悪いですよ。」
「嫌!絶対に、サンタさん、見るもん!」
そういうインデックスだが、もうすでに瞼が閉じようとしている。
コンコンッ
ふと、部屋の扉がノックされ、ステイルが中へと入ってきた。
「インデックス。どうぞ、御所望のストレートティだよ。」
トレイに載せていたカップをステイルはテーブルに乗せ、インデックスが座るであろう椅子を軽く引く。
パァとインデックスは顔を輝かせて、椅子へと座った。
「ありがとうかもー!」
そして、満面の笑顔をステイルへと向ける。
そんな素敵な笑顔を向けられて、ステイルは嬉しそうに微笑んだ。
「こんな時間に紅茶を飲んで、本当にサンタを見るつもりなんですね。」
神裂は呆れながらも、微笑ましいというような目でインデックスを見た。
「だって、毎年、見ようと思っても見れないんだよ!1年に1度のチャンス、挑戦する価値はあるかも!」
紅茶を飲んで少し目が覚めてきたのか、インデックスは自慢げに言う。
「では、私も一緒に起きていましょう。」
「ほんと!ステイルと神裂が協力してくれるなんて、百人力かもー!」
インデックスは本当に嬉しそうに、椅子からピョンと飛び降り、神裂へと抱きついた。
ふふっ、と神裂も嬉しそうに微笑んだ。