Novel
□〜VAGUE〜 Return.0 甘いコーヒー
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そこは白くて透明な部屋だった
だが、部屋と呼ぶにはその領域は遥かに越えた空間
もし、薄暗く湿って埃っぽい地下を陰と言うのなら、ここは光
目に映る全てを光は温かく優しく包む
いや、心が温かく和らいでいくかのよう
天井と言われるであろう部屋の上半分は強いていうのであれば、
教会にある、ステンドグラスから通された美しい光が粒となり、
真っ白なドーム型の壁に散りばめられている
一種、ここはプラネタリウムと間違えられてもおかしくはない
何故ならここには、プラネタリウムで使われる星を映し出すような丸い球体がおいてあるのだ
だが、その球体は半円ではなく丸くしかも6つ存在する
むしろ球体の方はファンタジーででてくる羅針盤をモチーフとされていた
6つの球体は部屋を中心とし、六角形を形どるように置かれ・・・・・・いや浮いている
まるで無重力の空間に置かれているかのように
ただ、球体の大きさは人が何十人も入るでかさだが、