連載予告&突発的文章
□天空に輝く双炎
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青い空。広い海。そして、
──落ちてくる二つの影。
「おい!あれ何だ?!
降ってくるぞ!!」
海原を航海中の船があった。彼らの見張りの船員が思わず上げた声に、船の者達が反応を示す。
「おいおい、降ってくる物なんて何もな……
Σって!?ホントかよ!」
笑っていた彼らだったが、各々の視界に捕らえた事により、目を飛び出さん勢いで驚いた。
まっすぐ自分達の船へと落下してくる二つの影は、次第にハッキリとその姿を現す。
「あれは……人か?」
片や茶色の髪の少年。片や黒髪の少女だ。少年は気を失っているのかグッタリしており、少女はそんな少年を抱き寄せていた。
そしてまっすぐ視線を船の甲板に向けているようだが、その表情はかなり厳しい。
「どうしたんだ?お前ら……!!」
騒ぎを聞き付けた、リーダー格の男達も落ちてくる二人を見て目を見開く。
その時、少女が何かを取り出す様子を見せ、言葉を発した。
『─────……!』
「何て言ったんだろうな?」
自分達の知らない言葉を少女が使った途端、彼女達の周りを真っ白な光が包み込んだ。
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