唾液





あー

涙がでてきちゃうよ

こんなに好きなのに

せーつーなーいーのー！

いやだ

いやだーいやだーいやだー！

信じたくない

見てる事しかできないの？

そんなの

そんな事ないのにー！

わたしに勇気をちょうだい

ほんの少しでいいの

愛しい人に

わがままなこの想いを

つきつける迷惑さを！

愛は永遠なんかじゃないと知ってるから

だからーだからー！

その恋が終わったら

言わせてください


「貴方が 宇宙で いま一番 大好きです」


返事なんか聞きたくない

はじまりもおわりも

末路はさよなら

だから今だけ

もう胸にしまっておけそうにない

このわがままを

伝えさせて！


「愛人からでいいですかィ」


「後腐れ無さそうでいい感じ」


答えなんかどうだっていい

愛なんか褪せてもいい

もうあとは

さよならに進んでくだけ

過去に戻れないのと同じように

片思いのころには戻れないから


「口づけしてもいいですかィ？」


「ご自由にどうぞ」


あー

涙がでてきちゃうよ

嫉妬ですか

今度はいったい

なにに悩めばいいんですか

こんなに悲しいわたしに

涙は

いらないんじゃないですか

強がりと裏腹に

目から溢れるんだから


「切ないですか」


「これはただの液体です」


「目を綴じて」


真っ暗で

なんにもみえない

冷たい頬と

暖かい口が

少しだけ絡んだ唾液が

いやだー！と言ってたころの

わたしに戻りたくなった

こんなの

望んでたの？

わがままなのかなわたし

もうさよなら

したいかもしれない

片思いのわたし

さーよーなーらー！

胸の中がもう空っぽです


｢後悔してますかィ？｣


｢今更だけど｣




END




04*12*01
また群を抜いて意味の分からない…
気紛れってこんな感じかなーみたいな…あはは泣