□メロア
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メロア 5.04



二人涙は頬をつたうけれど、君の笑顔はやはり哀しげだった


僕には言わなくてはならない事があって

黙っていて、どうにかなる事じゃないから

卑怯なようだけど言う事にした


僕は君が凄く好きで、とても深く愛していた

今でも本当に愛している

だけど、大切な物を手放す事が出来ない僕は

本当に君を守る事ができているのか

分からないんだ

君に不安な想いをさせていないか

だから

僕なんか、忘れて欲しい

君を一番大切に出来ないような僕に

君を愛す資格はないんだ


いつも僕は君を泣かせてばかりで

涙を拭ってもらうばかりで

君に何も出来ていないのに

僕の我儘を笑顔で受け入れてくれる君を

幸せにできないなら

僕の居る意味はないと思うから

もしも君が待っていてくれるなら

僕は本当に幸せなんだけどね

これ以上我儘は言わないよ

君はすべてを受け入れてくれるから

沢山の君の笑顔を見られて

もう、思い残す事はないかな


二人涙は頬をつたうけれど、僕の笑顔はやはり悲しげだった





end


膝に剣山の刑に処されます…はい。



050505


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