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□【もしもし、こちら幸せ本拠地です。】
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『もしもし、こちら幸せ本拠地です。』

‐春‐
身体がウズウズする季節…。(あっエロい意味じゃなくてねっ)

なんだか甘えたくなる季節…。

愛しい人を愛したくなる季節…

春はとても爽快。

「骸ー、むーくーろー」 
隣ですやすやと寝ている愛しい人を起こそうと身体を揺らした、が。

すー…。

起きそうにない。

「もぅ…」

ぷくっ…と頬を膨らめた。
「骸ぉー…起きてってばぁー…」

さっきより強く揺さ振る。

「んぅ…あっ…おはようございます綱吉君…」

「起きるの遅いよー…」

ギューっと抱きついて呟いた。

「おや…綱吉君…やけに積極的ですねぇ…」

「甘えたい気分なの」

「おやおや…」



可愛らしいですねぇ…



うるさいっ!




朝からちょっとした言い争いを始める。




あ、


「どうしました?綱吉君」


「え、声に出てた?」


「はい」


「うん、空が綺麗だなぁって…ね」



「そうですねぇ、今日は快晴ですねぇ」



真っ青な空が窓の外に広がる。



その広さに泣きそうになった。


「骸、」

「何ですか?」


「ご飯、食べよっか」

「はい」





また、始まる。




幸せ日和。





―もしもし、通じていますか。



―こちら幸せ本拠地です。





-END-
 

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