COLORS
□03
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「ちょっと!」
「何よ!」
せっかくの休みだっていうのにイヤな奴に会っちゃった。
COLORS
-episode 03-
今日はホントに久しぶりの休みで天気もいいし買い物でもしようと商店街を歩いてたらイイ感じのポーチを見つけた。
これなら病院で治療する時に色々使えそう。
「「あのコレ」」
えっ!?
この声…っ!
「いの!」
「サクラ!?」
「このポーチは私が先に見つけたの」
「私は前から見つけてて今日が休みだから買いに来たの」
「「私のよ!」」
「コラっ!二人とも何してんの。お店の人困ってるぞ」
「○○先生っ!?」
この人は私がまだ下忍だった頃に担当講師だった。
ただ すぐに長期任務に就かれてついこの間無事に木ノ葉の里に戻ってきたの。
「おねえさん、コレ2つ!」
「はーい。ありがとうございます」
「ホラ!これでケンカしなくていいだろ」
「えっ…あ、あ!ありがとうございます!」
「私も?ありがとうございます」
すごいなぁ…。
こういう事をサラっとやってのけてもいやらしく見えないのって○○先生ぐらいなんじゃ…。
「ちょっとサクラ!誰?」
「あぁ…アンタまだ面識ないのね。私達が下忍の頃に担当してた○○先生よ」
「へぇ…美人な先生ね。紅先生と負けず劣らず」
それに○○先生が着てる私服すごくオシャレだし。
あれって着物…なのかな?
ベースは着物だけど右肩の袖が無い。
靴は、ブーツ?かわいい。
スリットが深めに入ってる。
こんなの着こなせる○○先生ってやっぱり大人。
私もちょっとくらい大人になれたかな、なんて思ってたけど。
「先生!今日は非番ですか?」
「んー?まぁ昨日帰ったばかりだし流石に今日はね」
「これからどこか行かれるんですか?」
「とりあえず『壱姫』と『椿屋』に行こうと…」
「「??」」
"いちひめ"と"つばきや"?
名前を聞いても何のお店か分からないわ。
ていうか聞いた事無い。
木ノ葉にそんな店あったかしら?
「見ーつけた」
「きゃあっ!!」
「わっ…何ーっ!?」
何これ!煙幕!?砂埃!?
「カカシ先生!」
「ちょっと、砂埃あげながら登場しないでよ」
「カカシ、何してんの」
○○先生 冷静。
もしかしていつもこんな登場の仕方してるの?
とんだ迷惑だわ。
「サクラ、なんでカカシ先生が来るの?」
「カカシ先生と○○先生は付き合ってるのよ」
「えぇっ!?あんな美人な人がカカシ先生の!?」
私だって最初気付いた時は信じられなかったもの。
だけどなーんかお似合いなのよね、この二人。
言わなくても解り合ってますって感じだし。
でもそういうのいいなぁ。
あの頃はサスケ君とそういう風になれたら…なんて思ってたっけ。
「サクラどうしたの!?」
「いいの…大丈夫よ……」
ダメだわ。
ああもう、サスケ君の事考えるのはもうやめ!
こうなったら気分転換よ!
「○○先生!私もご一緒させてもらってもいいですか?」
「ん、好きにしな」
「○○、冷たい。教え子にそんな言い方ないでしょうよ」
「別にいいでしょ」
確かにちょっとヘコんだけど……○○先生行きつけのお店ってすっごく興味ある!
「私も行くわ」
「いの、アンタはいいでしょ!!○○先生に憧れてるわけでもないくせに!!」
「いいじゃない!!ちょっとついていくのにいちいちアンタの許可がいるの!?」
「「〜〜っ!!ふんッ!!」」
とにかく未だに謎の多い○○先生を探るチャンスだわ!
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