COLORS

04
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木ノ葉通りから小道に入った外れた通りの奥。
一軒の小綺麗でそこそこ大きなお店。
看板には"壱姫"。



-episode 04-



扉は開け放たれていて黒い暖簾が引かれている。
一見しただけじゃ開いてるかどうかも分からないわね。
そもそも何のお店なのかしら。


「凪ーっ!!」
「せ、先生。そんなに大声出さなくても」
「アイツ奥に引っ込んでてなかなか出て来ないんだ」
「アイツ?」
「ここの店主だよ」
「ハイハイ!その声○○だな?」
「久方振りだ」
「お帰り!ウチ来たって事は支給服の仕立て直しか?」


わぁ!
○○先生の周りってなんでこんなに美人ばっかりなの!?
ていうか呉服屋さんだったのね。


「ねぇサクラ!コレ!」
「あ、先生と同じデザイン…」


先生が着てるのは黒だけど、こっちはピンクだ。
色が違うだけでこんなに印象違って見えるんだ。
これ、いくらぐらい……う゛っ!!
た、高ッ!!


「ここのはサクラ達にはまだ早いよ」
「カカシ先生うるさい」


今実感してるわよ!
高いし、印象が違うからってこの服が私に似合うとは思ってないし。
それにこの札。
"○○モデル"って書いてある。


「凪…。あの札いつ外してくれんの?」
「いや〜、あれ付いてるとよく売れるんだ」
「売る程営業してないくせに?」
「あたしは気に入った奴にしか売らない主義なんだよ。で?そっちのお嬢さんらは?」
「ああ、カカシ班の春野サクラとアスマ班の山中いの」
「サクラにいのか。あたしは杉市凪(すぎいちなぎ)。壱姫の店主だ」
「一応オレもいるんだけど」
「アンタにゃ興味無い」


カカシ先生嫌われてるのかしら。
このお店可愛い服多いなぁ。
一着くらいなら買えるかも。
でも今買っちゃうと今月ヤバくなりそうだしなぁ…。


「そういえば宗介んトコから文が来てた。仕立て上がったのがあるから取りに来てくれって」
「で?」
「○○のヤツだし悪いけど自分で行ってくれないか?」
「マジでか」
「今ちょっとあたしも詰まっててさ」
「そうか。分かった」


"そうすけ"?
誰だろ。
仕立て上がったって事は着物?
○○先生の私服!!
なんとしてもついて行くわ。


「じゃあ凪、支給服の事は頼んだよ」
「オッケ。椿んトコ行くんだろ?」
「ん、まぁ。顔見せ程度には」
「よろしく言っといて〜」
「はいはい」


次のお店はなんのお店かな。
楽しみ!




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サクラ視点だから
なんか主人公が……。

お気に召したのなら
[clap]

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