BLEACH

夢のゲーム
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「う…うおおおおおおおお!!!」
「な…何じゃあこりゃあ!?」
「新しいゲームの映像っス」
「ゲーム!?これがゲーム!?」


ふた月ほど前に十二番隊から発売したゲームが予想以上の売れ行きを記録したからって局長命令で次のゲームに使う映像が出来たからとりあえず暇そうな奴を連れて来てみたが、こんなにいい反応されると作った甲斐があったな。
今、映し出されているのは砕蜂隊長だ。


「ふおおおおおおおおお!!!吾輩を…吾輩をぶって下さい砕蜂隊長!!!」
「ぶてませんよ。映像だっつってんだろうが」
「…へぇ…あいつってそうだったのか…」


同感だ、修。
つか人んトコでうるせーよ。
ま、ちと遊んでやるか。


「ただ…こんな事ならできますけど」
「馬鹿なッ!?一片の悔い無し!!!」


やって見せたのは砕蜂隊長が自ら死覇装をずらし、胸を露出してみせた。
本人に見られでもしたら俺が殺されるな。
鼻血噴いてぶっ倒れんのはいいけど汚すなよ。
片付けんの俺だぞ。


「お?なんだあ!!七緒ちゃんのもあるんじゃない!!」


七緒…ああ、伊勢なんか作ったか?
いや作るリストには挙げといたが…まだだったような……。


「わあいステキ。ねえねえ阿近くん!七緒ちゃんもこう…砕蜂隊長みたいにポロリーンと…ぷッ!?」


バンと物凄い勢いで分厚い本で殴られた京楽隊長の鼻からは血が流れ出ている。
やっぱりな。
伊勢は作った覚えがねえし。


「…リアルだねえ…」
「…そうっスよね。なにしろ隊舎に戻っても同じのがいますからね」


だろうな。
ありゃ本物だ。
つか伊勢、なんでウチの隊舎内にいんだ。
また女性死神協会の召集か?
だとするとまた男性死神協会の経費持ってかれるな。
前も伝令神機のデザイン予算を全カットされたしな。
まあ俺達の方はあってないようなもんだしな。
伊勢が会計やってるらしいから、俺達より数倍上手いことやってるだろ。
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