短編

□その眼に映るは
1ページ/4ページ



最近、ルークの様子がおかしい。

俺に隠れてこそこそと、話をしているようだ。

相手は誰かって?



……まだ、自分に遠い人物ならこんなに目に付かなかっただろうに。







ほら、今日もだ。

いつも俺の隣にいる筈のルークは、いつのまにか俺の傍を離れて目の届かないところにいる。

探し当ててみれば、いつもその目線の先には青い軍服が映る。



一体、何を話しているのか。


気になるといえば気になるが、盗み聞きのようなことをする気もない。


そんなことがもう1カ月も続いた。


次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ