□カミングアウト
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※アニメ派な為に不備があるかもですが、ご容赦願います



むにっ。

「……………てんめぇそのままくっついてろよ。今度こそ警察連れ込んでやる」

「わあを怖い」

後ろから引っ付くついでに胸を揉まれた。こんちくしょう殴ったろーか。

「あんね、私だってまだ一応“女の子”なんだかんね」

「立派なレディである事は存じておりますが」

「それは光栄だけどどんないちゃもんつけてもセクハラはセクハラなんだよね」

「ほう…セクシャルハラスメントですか」

「はあ…当たったと思ったのに」

たまーに逆ナンしたらこんなんだった。オマケにご近所の餓鬼だった。暫くっつかもう十年くらいちゃんと話してなかったから全然わっかんなかった。
ちくしょー。踏んだり蹴ったりってこれか。

「オネエサンはこれから講義ですか」

「そーですオネエサンはこれから大学行くんですー」

だから餓鬼はどっかいけ。古典的で代わり映えのしない感じに左手でしっしっ、としてる最中、この光景がおかしい事に気が付いた。

「あんた高校生だよね」

「そうっすね」

「学校は?」

「や、愛しのオネエサンが呼んでる気がしたんで」

肩を抱えてさぶいぼの立った腕を擦る。おかしいな、物理的には寒くない筈なんだけどな。精神的に寒いな。
てゆーかあれでしょ、幼馴染みちゃんが心配してんじゃないの。

「あーあれは良いんすよ。て言うかサボタージュは今日だけだから」

「何かあんの?」

「だってほら、オネエサンがいつもより露出高い服着てる…」


「…腕擦るの早いっスよ」

そんな事言われても!生理現象だもんよ!寧ろ自然の摂理だもんよ!


「………あんた私の事ばっかだな」

「…ええ。既にあなた色に染め上げられちゃってますからね」

「ふーん」

「あれー?キューンとかする所じゃないの?」

「私はそんなに安っぽくないのよー」

「ふーん」

今度は彼がそう言った。真似するみたいな言い種しやがって。こちとらもう大人さんの仲間入りなんだよ。高校生とはね、未成年と成人の確実な違いがあるんだよ。
カワイーカワイー最近の高校生っつかご近所さんと、仲良くするのって、難しい。


「オネエサン今男は?」

「居ないよ。ちょーど一昨日お別れしたとこ


「そら、ちょーど良いじゃねーか」

「え?」

え、今口調…。
器用な餓鬼んちょだな。

「遊びで良いからさ、お付き合いしてよオネエサン」

「やだよ。そんなに安くな…」
「高額で買うからさ」

――いってさっき言ったでしょ。
いつの間にかって言うかこの間再会したら追い抜かれていた。身長と、脳みそ。
あーもー。
がきんちょが生意気言っちゃってさ。

ムカつく。

やんわり触れていた唇は、またやんわり離れていった。頬に触れる手の反対の手のポジションはどうなんだろう。犯罪じゃないよね。
だってほら、私被害者だもん。

「……さっさと捕まれたセクハラ野郎」

「今やセクハラじゃなくてスキンシップですよオネエサン」

「こんなお付き合い嫌だー」

「だいじょーぶ」


「お手柔らかにいきますから」

「何の解決にもなって無い気がするんですが」

「まあ良いじゃないですか、
とりあえずお名前教えてくれます?」


カミングアウト

ロリコンでもフェミニストでもないですよ


「てかこれから大学行かなきゃなんだってば!」

「良いじゃないですか。もー間に合いませんって」

「うわっホントだ!!まさか…」

「確信犯です」

「堕ちて巡ってくれ」

「良いじゃないですか」

「良くねーよ!単位足んなくなっちゃうじゃん!!」

「まあまあ落ち着いて」

「これが落ち着いていれるわけ無いでしょうが!」

「だーいじょーぶ、俺がいますよ」

「ごめん今マジで君うっぜーよ」




―――――――

映画見て頭パーンなったんです
キザすぎて困りますがしかし可愛いよね彼^^

20100504

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