Doll And Dolor

□Dos-Mentira
2ページ/6ページ

「暫くは辛いだろうが、きっと大丈夫だよ。朽木ルキアは必ず見つかる」

「……はい」

「君はいつも通りに過ごしていればいい」

「はい」

こくん、と歩が頷いたのを確認し、藍染も安心したように柔らかく微笑んだ。

「そうか。やっぱり君は強いね」

「そうでもありませんよ」

「いや、僕は十分に君を信頼しているよ。……じゃあ、そろそろ勤務に戻ろうか。笠寺君は落ち着いたら仕事に戻ってね」

「ありがとうございます」

幾らかはっきりした歩の返事に安心したのか、藍染も目元を和ませ踵を返した。その背中を暫く見つめた歩だったが、彼女も足を外への扉へ向けた。




.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ