Doll And Dolor
□Dos-Mentira
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「暫くは辛いだろうが、きっと大丈夫だよ。朽木ルキアは必ず見つかる」
「……はい」
「君はいつも通りに過ごしていればいい」
「はい」
こくん、と歩が頷いたのを確認し、藍染も安心したように柔らかく微笑んだ。
「そうか。やっぱり君は強いね」
「そうでもありませんよ」
「いや、僕は十分に君を信頼しているよ。……じゃあ、そろそろ勤務に戻ろうか。笠寺君は落ち着いたら仕事に戻ってね」
「ありがとうございます」
幾らかはっきりした歩の返事に安心したのか、藍染も目元を和ませ踵を返した。その背中を暫く見つめた歩だったが、彼女も足を外への扉へ向けた。
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